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ダイオキシンの被害克服を助成するベトナム友好村国際会議宣言
今日、2004年10月30日、ベトナム社会主義共和国ハノイにおいて私たちは
〜〜〜参加者一同の名前・肩書き〜〜〜
第十回ベトナム友好村国際会議に出席し、ダイオキシンの被害者に対する看護、健康管理、リハビリなどの実施状況と、2年間(2003−2004)の活動をふりかえり、今後2年(2005−2006)、さらにその後の、友好村10周年(2008)に向けての活動計画を検討した。友好村の実態についてのトラン・ハン氏からの報告、及び、グエン・トロン・ナン氏のダイオキシン被害についての講義を受け、ベトナム友好村に住むダイオキシン被害者の実態を鑑み、国際的研究論文に言及しつつ、ここに私たちは宣言する。
1. 米軍がベトナム戦争中に使用したダイオキシンは、30数年にわたって深刻な被害を及ぼした。生活環境とベトナム人民の健康・生命をおびやかしてきた。この事実はベトナム人民と、アメリカ人研究者を含む国際的な研究によって明らかにされてきている。
2. 2004年2月25日宣言、特に、ベトナム戦争中に米軍にダイオキシンを供給した化学薬品会社に対する訴訟を支持する。
3. ベトナム社会主義共和国及びベトナムの社会機関は、困難に服せず、戦争の爪あとを克服し、ダイオキシン被害者の心身の傷を癒すために、ともに協力しあい活発に活動してきた。ここ数年間、国際機関、個人そして各国政府が、ベトナムに援助の手をさしのべてきてくれた。しかし、それだけでは、ベトナム戦争の被害者を救うことはできない。
4. ハノイ、ストックホルム、コネチカットで開催された国際会議を支持し、また、2004年インドのマンバイで開かれた「世界社会フォーラム」において、ダイオキシン被害が再確認され、研究者がこの問題の解決に向けて協力を続けることを確認できたことを歓迎する。
私たちは、全員一致で訴える:
1. 合衆国政府は責任とモラルをもって、即、ベトナム戦争の被害者、特にダイオキシンの被害者の救済に貢献すべきである。
2. 各国政府、非政府機関、平和と正義を愛するすべての国の人々、そしてアメリカに限らず世界中の退職軍人は、ダイオキシン被害への憂慮を表明し、被害者への具体的な援助をもって、ベトナム人民と団結する意志を示すべきである。
ハノイ、2004年10月30日
第十回 退職軍人ベトナム友好村設立委員会国際会議 議事録
ハノイ(2004年10月29-30日)
ベトナム友好村設立国際委員会会合が、2004年10月29日から31日まで開催された。ベトナム、ドイツ、フランス、アメリカ、日本、カナダから代表が集まり、会議は29,30の二日にわたって行われた。
10月29日の夜、会員及び来賓は、ダンカンサイ中将の(署長?呼び名を直してください)暖かい歓迎で迎えられた。
参加者全員がここ2年間での変化に驚きを示した。友好村の住人は、精神的にも物質的にも、すばらしく豊かになった。設備が整ったことで、国内や外国からの訪問者は驚き、戦争被害者、特にダイオキシンの被害者への思いやりの深さを感じとったようだ。
ロージー議長と参加者全員が、友好村の創設者である故ジョージ・ミゾ氏へ黙とうをささげた(肩書き・人名省略)。
会議の初めに、ヨハネスバーグで行われた第24回WVF会議で、友好村がWVFによりもらったリハビリ賞の授与式が、おごそかに行われた。(以下名前略)
会議では、トラン・ハン氏が、過去2年の友好村の活動について報告し、2005−2006年、さらに友好村10周年(2008)にむけての活動計画を説明した。ナン・カイ・ハン氏は、友好村で働く、ボランティア、看護婦、スタッフたちの意見を最後に報告した。本会議は、委員会、VAVN,
そして友好村のスタッフたちが、ダイオキシン被害者にささげてきた努力に対し、賞賛と敬意を表した。
また、グエン・トロン・ナン教授が、ダイオキシンの被害、化学薬品会社の訴訟、それらにどう取り組むかについて、講義を行った。
さらに、国内組織の代表が、過去2年の活動を報告し、今後2年間、さらにそれ以後の活動計画について言及した。
2. 患者数
−現在約160人
−あたらしい建物ができると200人に増える
2. 看護の状態
2.1 看護
−子どもたち食事代が、ひとりあたり一日7,000VND(ベトナム・ドル)から10.000VNDに増加
−退役軍人の食事代が、ひとりあたり一日10,000 VNDから15.000VNDに増加
支出は、2005年150−160人で110,000 USドルから、2006年200人で140,000 USドルの計算になる。
2.2 健康管理
−リハビリとセラピーの施設増設
−専門職職員の充実
看護の質の向上をはかる。
子供たちや成人の入所者のために、できるだけ最高の医療ケアと治療を可能にするのが目標である。子供たちには、能力に応じて最良の学習ができること、たとえそれが、ひとりで脱ぎ着するとか、ひとりで食べるとか、家庭にもどされたときに役に立つどんな小さなことであってもである。子供たちが自己管理できるようになり、家族の役に立つようになれるような学習計画がのぞましい。(例えば、工芸、農業、動物の世話、コンピューターなど、個人差に応じて)
2.3
職業訓練と教育:国際委員会は、地域の学校と友好村の能力のある子供たちが、ともに学ぶことを勧める。心身に障がいを持つ子供には、個人や小グループで、障がいの程度に応じた多様なプログラムを与える。できる限り自己自立をめざし、能力に応じて学習することは、子どもたち自身の役に立つし、家族を助けることにもなる。
−初等クラスの常時設置
−初等、中等教育は地域の学校へも生徒をおくる
−心に障がいをもつこどもたちは、特別クラスに
−聾唖者教育を学ぶ
−トレーニングセンターの拡充(コンピューター、電気機器修理、など)
3. 出資計画
3.1. クリニックを総合ヘルス・センター(二階建て)に:
面積:1,060平方メートル
資本:277,420 USドル
建物
建築:109,677 USドル
設備:167,743 US ドル
VAVNは設備のリストを作成し、国際委員会は徐々にではあるが、資金を調達しつつある。
3.2.もしそれ以上の資金が調達できれば、国際委員会行政ビルが建てられる。
4. 友好村のスタッフの給与値上げ
現在−最高:月70 USドル
−最低:月21.7 US ドル
提案:最低賃金を月36 USドルに上げる。
給与をあげることは同時に、重要だが苦労の多い仕事に、スタッフのみなさんが何年もの間献身的に携わってきたことへの、感謝の意を表す意味もある。また、友好村が魅力いっぱいの職場でスタッフがやる気をもち、障がいを持つ人々のために、さらに訓練を積みあげ知識をみがこうという意欲を持続させることになる。
終わりのスピーチでロジエメ・ホーン・ミゾ女史が国際委員会(下部組織省略)の努力に対して、感謝の意を表した。VAVNの代表団への暖かい歓迎と、第10回会議を成功させた努力に感謝のことばを述べた。その言葉に、参加者一同そして地域・外国の団体組織のメンバーは深く感動した。
会議の終わりに、国際委員会は謝辞を受けた。(2,3人感謝のことば省略)。ホア女史は、ベトナム政府が、ダイオキシンの被害者を援助する国際委員会に協力を続ける決意を再確認し、「国際会議宣言」を賞賛した。
ハノイ、2004年10月30日
(署名・肩書き略)