ダイオキシン訴訟情報第2号(翻訳編集責任、和田正名 2005年1月10日)

 この「ダイオキシン訴訟情報」は、オレンジ剤/ダイオキシン被災者の訴訟支援運動を準備する過程で、和田正名が、必要と思われる情報を選択して、準備に参加する中心的な方で、受信可能な方に、eメールで、個人的に自発提供するものです。主な情報源は、ベトナムの新聞などの電子版(ベトナム語版)、および、和田が入手した情報です。

 支援運動への参加希望、あるいは参加勧誘の方への、この「情報」の全体あるいは一部のメール転送は歓迎します。ただし、翻訳、編集上の責任は、和田個人にあることはかならず明記してください。編集責任は協会にはありませんが、転送先は、できれば協会本部または和田までお知らせください。
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トゥオイ・チェー電子版2005年1月1日

新年特集(識者談話)「私の目にある2005年」からオレンジ剤被災者訴訟

ベトナム・オレンジ剤/ダイオキシン化学毒薬被災者の会副会長
グエン・チョン・ニャン教授・博士

いかなる勝利もたやすくはない
 この2月の末に、双方の弁護士間の法廷での最初の論争がおこなわれる。この一年、多くの人から「この訴訟は勝てるのか」と聞かれた。訴訟を前にして、私たちは、きっとこの訴訟には勝ち目があるが、無益な出費をする愚かなことはしないと思慮してきた。だが、私たちはまた主観的ではない、なぜならいかなる勝利もたやすくはないからだ。われわれのもっとも大きな有利さは、この闘争は道理のためであり、勝利すればそれは道理の勝利でもあるからだ。毎日、世界のいたるところでのわれわれを支援してくれている多くの友人たちがふえている。フランス、ドイツ、アメリカなどの非政府組織や友好協会などが・・。沢山の公立でない学校が生まれている。(1月4日 和田正名仮訳)

(*訳注 トゥオイ・チェー(わかもの)は、ホー・チ・ミン共産青年団ホーチミン市委員会日刊紙)

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トウオイ・チェー電子版2005年1月5日

オレンジ剤毒薬被災者の権利を守るアメリカの2弁護士が訪越

(トウオイ・チェー=ハノイ)1月4日、ベトナム・オレンジ剤/ダイオキシン化学毒薬被災者の権利擁護に参加しているアメリカの弁護士12氏のうちの2氏が、ハノイに着いた。これは前記弁護士団の二回目の来越作業で、被災者と会って訴訟への証拠をさらに取材するためで、一回目は2004年7月にハノイ、フエ、ホーチミン市、ドンナイなどを訪れた。

 同日の本紙の取材にたいして、被災者の会のチャン・スァン・トゥ副会長は、2米弁護士の今回の主は作業はハノイでおこなわれ、今月半ばにアメリカの裁判所に送る、被告(アメリカの毒薬製造37社)の意見への回答書案を事前協議し、また来る2月28日の裁判での双方弁護士間の最初の訴訟論争への準備をすることであると語った。

(以下要約)イギリス・ベトナム友好協会のレン・アイディス会長は、年初にあたってブッシュ米大統領に、オレンジ剤毒薬問題の責任を求める2度目の書簡を送った。この書簡はそのなかで、とくにベトナム解放30周年にあたって、ベトナムの被災者とその子どもたちへの正式な謝罪をも求めている。

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タインニエン[青年]電子版 2004年12月10日

ベトナムには、特別よく面倒を見てもらう必要がある子供が、250万人いる

12月9日午前、国連児童基金例年の「世界の子供たちの状況」の報告を発表する記者会見があった。。「幼い世代は脅威を受けている」というテーマで、報告は、子供の権利を実現することに悪影響を与えている、HIV、紛争、飢餓の三つの要素を強調している。現在、世界では、1700万人の子供に清潔水がわたらず、1000万人の子供が(テレビ、ラジオ、新聞)の基本的な情報に接していない。小学校の学齢期にある約50万人の子供が入学の登録ができていない。現在、117万人以上の子供たちが窮乏の飢えのなかで生活しており、0歳から5歳までの約8500人の子供がHIVに汚染されている。

 ベトナム駐在UNICEF代表は記者会見で、ベトナムには、特別に面倒をみてもらう必要のある、オレンジ剤毒薬に冒された心身障害児が、約250万人いるとのべた。        L・C

(12月26日 和田正名仮訳)
(*訳注 タインニエン(青年)はベトナム青年連合会の日刊紙)

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その他の情報
<中村梧郎さんの写真展「枯葉剤の30年」の日程>
 中村梧郎さんからの連絡によると、同氏の<私の写真展「枯葉剤の30年」>が、銀座のNIKONサロンで4月11日〜23日まで開催されます。同氏は毎日、会場に居ます。
 大阪でも4月27日〜5月10日まで開催されます。同氏は27日にベトナムに行く予定だが、5月2日の帰国後は、会場に詰めます。場所案内など、詳細は追って伝えます。

 <富士国際旅行の解放30周年企画から>
 同社の広報によると、オレンジ剤毒薬(枯葉剤)被災者支援をかねた、次の企画参加者を募集しています。詳細は同社へ。
 *中村梧郎氏同行ツァー(4月25日〜5月2日)・同氏写真が常設展示されている、ホーチミン市の戦跡博物館その他。

 *横井久美子との6日間(5月4日〜9日)・被災地メコンデルタでコンサート。

 *「平和村」訪問など、うたごえ交流ツァー(4月26日〜5月2日)。

 なお、1月1日付同社広報紙「いい旅いい仲間」には、中村梧郎さんの、「次代に続く生命の戦争−ベトナム、イラク、そして環境破壊」と題した文章が掲載されています。

 <ベトナム平和・友好村支援新日本委員会(事務局・協会東京都連)が、「友好村にパソコンを送る募金訴え」発行>

 ハノイに隣接するハタイ省にある「友好村」は、アメリカ、ドイツ、フランス、イギリス、それに日本の退役軍人が1998年に開設した被災者支援施設です。昨年10月末、同村国際委員会が開かれ、日本委員会から阿原成光氏が出席しました。出席を前に、同日本委員会が、4頁のリーフレットを発行して、運動を紹介し、「友好村」にパソコンを送る募金を呼びかけています。詳細は協会都連まで。

 <DVD「運動場の涙」(友好村2003年製作)>
 ベトナム日本友好協会のニャン事務局長が送ってくれた、約20分のDVDです。被災者や障害児たちの、国内外の支援のもと、治療と社会復帰をめざす涙ぐましい努力を描いた映画です。コピー禁止ですので、協会本部で保管してもらっています。詳細と活用問い合わせは協会本部まで。

 <ウェブサイト dioxin/vietnam は休止中で、きょうまでも、アクセスできません>