韓国英語教師の会・KETG
(An Introduction of Korean English Teachers' Group)


1. 目的
 韓国英語教師の会(KETG)は、次の3つを目的とする。
1)民間の専門家団体として英語教師の自治を回復することを目的とする。
2)外国語教育の目的を確立し、何を教えるかを選択し、どう教えるかを決め、生徒の言語能力を評価するなど、言語学習・教育における力量をたかめる。
3)韓国における正しい英語教育政策を確立すること。

2. 歴史
 韓国英語教師の会(KETG)は1988年、ソウルにおいて数十名の英語教師によって設立された。1989年、全国教職員組合、全教組(Korea Teachers' Union、KTU)が設立され、KETGは傘下となった。全教組の結成にたいして1500名あまりが解雇され、そのなかにはKETGの初期における主要 メンバーも含まれていた。1999年全教組の合法化がおこなわれるとともに、KETGも有力な専門的団体になってきた。教育部(MOE)検定の中等学校教 科書の出版にKETGのメンバーがかかわった。この教科書は、英語教師に幅広く支持され、選択されるようになっている。

3. 活動 
 それぞれの支部が以下のような調査研究のテーマを持って活動している。
・ソウル:リーディング指導、リスニング指導、文法指導、テストと評価、音楽をつうじての英語教育、教科書の改革
・釜山:ライティング指導、地域(釜山)にもとづく教材の開発
・尉山:英語教育における協同学習
・大邱:映画をつうじての英語教育、演劇をつうじての英語教育、7次教育課程における効果的な補習授業
・全羅南道:発音とスピーキング指導

 加えて、現職研修のための大会を春と秋に2回行い、釜山、大邱、尉山では学期期間中に教師のための学校を行っている。研修部会によるセミナーやワーク ショップを実施している。