2004年度
韓国KETG ( Korean English Teachers Group )大会参加記
池田真澄( 2004.8.21)
今年の大会は、7月24~26日、慶尚北道の大邱(テグ)市にある啓明(ケミョン)大学で行われました。大邱はリンゴ・美人(?)の産地であるととも に、盆地にあるために韓国では最も暑い所として知られています。
この大会に先立って,23~24日に、今年初めて「研究者会議」が行われ,20名あまりで(1)英語教育理論、(2)英語教育政策を批判的に研究し、 (3)KETGの運営方針について討論しました。内部の討論なので、私は一部参加し,意見は差し控えました。笑いの中にも真剣な議論をしていました。
<今年の大会の印象>
1 今年も元気あふれる研修大会でした。講師が何かを話しかけると,「イエーッ」(韓国語の「はーい」)などの大きな反応があります。スケジュールは朝9 時から夜9時までびっしり詰まっています。会場は大学の教室と寮ですから、(夏休み中は関係者中心に解放している)ぜいたくはできませんが,参加費も安 く,全国を回ることができる利点があるようです。
2 今回は3回目の参加で、第1回は「新英研の紹介」、第2回は「新英研の教材論」を紹介しました。今回は「日本の自己表現」をテーマに40分ほど話させ ていただきました。形から入るのが分かりやすいと考え,1~3行の自己表現、5行詩、スピーチ、自己表現会話などを、生徒の作品とともに紹介しました。理
論的な説明は田中安行さん・自己表現分科会のものを使わせていただきました。
3 ワークショップはますます充実していました。中学・高校に分かれ,教科書別にグループが作られました。そして2学期に教える課をどう教えるかを具体的 に読み合わせ授業案を作成するとあって,みんな真剣そのもの。2日目には分野別にこれを発表して、優れたものは全体発表され、さらに表彰されました。ちな みに副賞は英英辞典でした。
●「研究者会議」の日程
23日
講座1 | 意思疎通能力の向上と評価 | ポハン工科大学 | チョ・ドンワン |
講座2 |
Core Conflict Model: New Aproach to L2 Motivation Theory |
啓明大学 |
キム・シンヘ Pete Edwards |
講座3 | 評価時の教師対話技法 | KETG研究局長 | コ・ヒョワン |
討論 |
地域研究会活性化の方法 KETG発展戦略 |
KETG | チョン・サヨル |
24日
講座 英語科教育課程を作ってみる及び討論 KETG研究委員 ホン・ワンキ
整理 研究者会議を振り返る
●「KETG大会」の日程
24日
はじめの集い (全教組からの挨拶・連絡など)
講座1 |
「2004年共につくる2学期の授業」 基調報告的な提起 |
ヨン・ヒョンジュン |
講座2 | 教科書1課の骨組みをつかむ | コ・ヒョワン |
講座3 | 共同学習で2学期を準備する | ウルサン支部 |
講座4 | 教科書を利用した効果的なリーディング指導 | シン・ナヌン |
特別 | 日本の「自己表現」授業 | 池田 真澄 |
講座5 |
ドラマを活用したTips&Ideas |
プサン支部 |
夜の催し 地域英語教師の会
25日
講座6 | 論説文の特徴をつかんだリーディング指導 | ソウル高校評価の会 |
講座7 | 教具を利用した文法・スピーキング | イ・ヒョンジョン |
講座8 | 形態に焦点を当てて(文法) | ヨン・バイワン |
ワークショップ | 2学期の指導案を共につくる |
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夜の催し 英語教師の集い
26日
ワークショップ | グループ活動発表 |
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講座9 | 再び考えてみる学習不振の生徒の指導 | ソウル文法の会 |
終わりの集い(研修のまとめ・表彰など)