KETG大会に参加してきました
池田 真澄(都立拝島高校)
KETGって?
Korean English Teachers Group=韓国英語教師の会です。
どんな会?
いわば韓国の新英研です。会員の多くが韓国教員組合のメンバーですが、組合からは独立した研究会です。一昨年から新英研との組織的な交流が始まり、お互 いの大会に参加することにしています。
大会の日程は?
<7月26日>
講座1 I do and I understand.(ヨンヒョンジョン会長)
講座2 みんなでいっしょにポップソング(ソウル共同学習の会)
講座3 発音指導を新たに(キムソンヒ)
講座4 英語科教育課程の正しい成立のために(KETG研究所)
講座5 Action Research語彙指導を中心に(ソウル文法の会)
地域別英語教師の集い
<7月27日>
講座6 興味が湧くドラマを活用した授業(テグ支部)
ドラマ技術を利用した英語授業(プサン支部)
講座7 中学 共同学習と読みの指導(ウルサン支部)
講座8 高校 活動中心の教科書読みの指導(プサン支部)
講座9 テーマ別裁量活動での授業モデル開発(プサン支部)
講座10 Why have we put emphasis on contents of teaching materials? (Ikeda Masumi)
講座11 マグネット教具を使った授業(ソウル共同学習の会)
講座12 私たちの文化を体験しよう
英語教師の夕べ
<7月28日>
講座13 労働詩を使った授業(Prof. Mark Nowak)
講座14 もう一度考える学級担任論(メイサンヒョン)
講座15 英語授業での生徒の問題行動を理解する(コヒョワン)
大会の印象は?
1 やってみてわかる
今年の大会は、ワークショップ的な傾向が強まったようです。会長さんを始めあちこちで聞かれたのが、次の中国のことわざ;I hear and I forget, I listen and I remember, I do and I understand.
やはり生徒の授業も私たちの研修も、聞く/聴くだけではなく、実際にやってみて理解できることが多いということです。したがって実際に体を動かしてドラマ 的手法を体験する、実際に共同して教案を作るなどの活動的な講座が多くありました。韓国語があまり理解できない私でも、何をやっているかがかなり理解でき たということが、このやり方の成功を証明していたとも言えそうです。
2 相変わらずのエネルギーと共同のすばらしさ
講師はユーモア/ジョークをまじえ、パワーポイントを駆使して話します。一方聴く側も「イエー(そうだ)」とかの反応を一斉に返します。このあたり、キ ング牧師達の教会の様子を思い出してしまうほどでした。私の下手な韓国語にも一斉に返事してくれたり、集中度がすばらしく高く、一緒に講座を作り上げる一 体感を感じることができました。
3 民族文化を大事にしている
2日目の文化行事は太鼓とともに歌う民謡。これも舞台と観客が一体となり、伝統文化をたっぷりと味わい、大声を出して歌う気持ちよさを与えてくれまし た。その後の「英語教師の夕べ」でもパクバルジンさんを始めとした人たちのリードで「アリラン全南版」の歌が駆け巡りました。一部の歌詞を即興で変えて笑 いと感動を誘い、歌いつないでいくのです。
4 韓国でも Charlotte Aldebron に「再会」
今年の4月いらい新英研で取り上げてきた13歳の少女の「イラクの子ども達に対する戦争反対」のスピーチ。ところが韓国KETGでもプサン支部の発表に しっかり取り上げられていました。やっぱり良い教材を見つめる目は共通です。会長さんも「私も授業でやりました」とのことです。